尻尾のない日記

イヌグラファーの日常

見送り

母を送ってドンムアン空港まで行った。エアアジアのチェックインカウンターに並んでいると、下着の上に薄いベージュのストッキングを履いただけの、まるでスカートを穿き忘れてきたかのようなかっこうをした女の子がいた。たぶん、レギンスかスパッツか、そ…

野外カラオケ / 涼む犬

明るいうちからお酒を飲んでカラオケをたのしんでいる人たちがいた。 怒られたことがあるのか、中へは入らない。入口に立つだけ。ずいぶん気持ちよさそうな顔をして涼んでいた。 2017年1月30日(月)

人懐こい犬 / 黒胡椒のガイヤーン

商店街に人懐こい犬がいる。たまにしか見ないからきっと普段は商店街の路地から一本入った辺りにいるのだと思う。人懐こい犬というのは、たいがい食べるものをあげたことがなくても人懐こい。この犬もそうで、私を見ると頭を低く下げてやってくる。食べるも…

バンセンの海鮮 / シェイク屋台

バンセンで食べる海鮮は新鮮なのかとてもおいしい。以前ここで食べておいしかったイカと塩漬けにした茹で卵を一緒に炒めたものもまた食べられた。 暑いから冷たくて甘い飲み物がおいしい。でも、少し飲みすぎかもしれない。 2017年1月22日(日)

痩せた浮浪者 / 大きな犬のグループ

近所に道で寝ている人がいる。それだけならいいのだけれど、どんどん痩せていく。こういう人は心を病んでいるのか話しかけても会話が成り立たないことが多いけれど、この人はふつうに会話ができた。「ごはん食べた?」と聞くと「まだ食べていないよ」と答え…

動じないタンワー / 中古車センター

タンワーは幼い頃からギーとやり合って慣れているのか、ほかの犬の威嚇に怯えたり怯んだりすることがあまりない。近くで威嚇されても淡々と見ている。 中古車センターに預けたブーたち4頭はそこの人たちによくかわいがられている。私はそれがとてもうれしい…

モスクと学校 / 眠い犬

植木を売るお店が何軒か続き、もうしばらく行くと十字路の先に生きたアヒルがたくさん売られているところを通る。その先に緑色の小さなモスクがある。小学校が併設されているようで、ちょうど学校の終わる時間だったのか、生徒たちがたくさん出てきて賑やか…

懐かない犬 / 川魚の塩焼き

近所の野良犬オックは私に懐いていない。オックは新参者であるうちの犬たちのことがあまり好きでないようで、だから飼い主である私のことも警戒心を以て見ているようだ。わりとよくあること。 大きな川魚の塩焼きを買ってきてひとりで魚と向き合い、黙々と隅…

子猫の冒険 / 破戒と積徳

子猫の行動範囲が少しずつ拡がっている。あちこち掴まって下に降りてきたり、真上にぴょんと跳んだりするようにもなってきた。先日は、塀の凹凸のない平らなすべすべしたところに無理やりしがみついて四股を踏ん張っていた。私を見るとしがみついたままミィ…

青空ジム / バイクタクシーのおじさんとヘーン

運河を渡る陸橋の下にムエタイジムを見つけた。人がいなかったので今も使われているのかどうかはわからない。グローブやミットがどこにも並べてなかったからもう閉鎖してしまったのかなと思ったけれど、よくよく考えたら青空ジムだからそんなものを置いてお…

泥だらけの犬たち / 長い梯子

ひさしぶりにブーたちに会いに行った。ここしばらく行っていなかった。泥だらけなのはいつものことだけど、体に着いた泥が乾いてこびりつき、首輪などはもう色がよくわからないほどになっていた。近いうちに全員丸洗いにしよう。 長い梯子を持って歩いている…

庫裏の犬 / 亀の交尾

お寺の犬たちは庫裏へも自由に出入りしている。 亀の交尾を見た。初めて見た。いつもじっと動かない亀がせっせと動いている様子は衝撃的だった。背中のお賽銭箱が落ちないか心配しながら、最後まで見物した。 2016年12月25日(日)

郷愁 / 馴染みの食堂

以前10年暮らしたサパーンクワーイへ降り立つ。毎度どうしようもない気持ちになる瞬間。 ここにいた頃によく行った近所の食堂へ行く。1年と少しぶりに現れて、あれこれ注文しおなかいっぱい食べ散らかすと、お代はずいぶん安かった。愛着あるこの場所で日本…

職人 / 子猫の催促

家の修繕に職人がやってきて、ひとりであれもこれも直して帰っていった。興味があったので一日くっついて眺めていたけれど、彼は家のことならたいがい何でもこなす。こんなに万能な人材が、しかしやはりずいぶん少ない給料で働いているようだった。 忙しくし…

怠け者の妻

近所でよく見かける移動式のクイッティアオ屋台に行ってみた。険しい顔で黙々と麺を茹で具材を盛り付けていく主人と、何もせずボーッと突っ立っているその妻。怠け者の夫はよくいるけれど、その逆は珍しい。クイッティアオはおいしかった。 2016年12月21日(…

豪邸の犬たち / バスの運転手

ラップラオ通りからスティサーンのほうへ抜ける道を歩いていると、大きな家の門の前に2頭の犬がいるのを見た。犬たちは私を見てずいぶん怯えているように見えた。普段なら犬を見るとあれこれちょっかいを出すのだけれど、気の毒だからそうっと一枚撮って立ち…

バイクタクシー乗り場の肖像 / ヌアンという名前の犬

通りすがりのバイクタクシー乗り場に亡きラマ9世の肖像がたくさん貼ってあった。誰かがわざわざ剥がすことでもない限り、きっといつまでもこうしてここに貼られたままなのだと思う。 私のにおいをひと通り嗅いだあと、気に召さなかったのかあっちのほうへ行…

野良犬のたくさんいる食堂 / ぼさぼさ犬

原っぱばかりで何もなさそうな路地の入口近くにぽつんと一軒だけ食堂があって、その周りに野良犬がたくさんいる。通りがかるとちょうど食堂の人が犬たちにごはんをあげていたので立ち寄って話をしてみた。タイで野良犬を世話している人と話をすると、犬が好…

自転車屋 / 国鉄

転倒の衝撃でギアがずれたのか、うまく動かなくなってしまった。バイクタクシー乗り場を見つけて、運転手たちに「この辺りに自転車屋はないか」と尋ねる。地域のことはバイクタクシーの運転手がよく知っている。運転手のおじさんたちが、あっちがいいだろう…

野良犬たちのやり取り / バイクタクシー乗り場の犬

隣の路地の野良犬たちが姿を見せると、みんなで体を低くして険しい顔をする。さかんに吠え立てたり、唸って威嚇したり、突然走り出して相手を追ったりもするけれど、実際の攻撃にはなかなか至らない。どれも衝突を避けるためのコミュニケーションで、よくあ…