ラマ10世 / 犬の交尾

f:id:inu_grapher:20161203003408j:plain

突然、前の家に忘れものをしてきたことを思い出して、大家に連絡し急いで取りに行った。引越して2ヶ月が経つけれどまだ次の入居者は決まっていないようで、家の中は私が出たときのままだった。忘れものを手にして、近くのよく行った食堂へ行きよく頼んだいつものメニューを注文した。お店の夫婦とおたがいの近況を話す。かわいがっていた猫が死んでしまったそうだ。私も子猫のソムのことを話した。ふと見ると、壁にはゆうべ即位したばかりの新国王の肖像が早くも掲げてあった。こういうものを目の当たりにすると時代を跨いだことを実感する。

 

f:id:inu_grapher:20161203134738j:plain

夕方、お寺で一頭の雌犬を複数の雄犬が取り合う様子を近くで見物した。私の見た限りでは、雌犬はもうどの雄犬を選ぶか決めているように見えた。しかし、雌犬はそれを態度に表さない。したたかだなと思った。タイの人は「犬の交尾を見ると目が潰れる」と言う。そういう迷信でもあるのだろうか。たしかにあまり近くでじっくり見るものではないかもしれない。だけど、私は犬同士のあらゆるコミュニケーションを眺めるのが好きだ。

 

2016年12月2日(金)