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尻尾のない日記

イヌグラファーの日常

豪邸の犬たち / バスの運転手

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ラップラオ通りからスティサーンのほうへ抜ける道を歩いていると、大きな家の門の前に2頭の犬がいるのを見た。犬たちは私を見てずいぶん怯えているように見えた。普段なら犬を見るとあれこれちょっかいを出すのだけれど、気の毒だからそうっと一枚撮って立ち去ろうとしたら、シャッターを押した瞬間に門がゴゴゴゴと音を立てて開き始めた。びっくりした。犬たちは急いで中へ入り、入って少し行ったところで振り返って私を見る。下がっていた尻尾はもう立っていたけれど、吠えはしなかった。よその家の前で立ち止まってじっと犬を見たりコソコソと写真を撮ったりしていたところに門が開いたものだから、何だか悪いことをしていたみたいな気分になりばつが悪かった。人はいなかった。きっと、どこかに監視カメラが付いていて、犬たちが帰宅して門が開くのを待っていたのも、それを通りすがりの私が足を止めて見ていたのも、家の人は全部見ていたのだろう。そうしてスイッチひとつで門を開けて犬たちを迎え入れ、私を立ち去らせたわけだ。

 

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家でくつろいでいるみたいな格好でバスを運転する。

 

2016年12月20日(火)