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尻尾のない日記

イヌグラファーの日常

痩せた浮浪者 / 大きな犬のグループ

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近所に道で寝ている人がいる。それだけならいいのだけれど、どんどん痩せていく。こういう人は心を病んでいるのか話しかけても会話が成り立たないことが多いけれど、この人はふつうに会話ができた。「ごはん食べた?」と聞くと「まだ食べていないよ」と答える。まさに蚊の鳴くようなといった感じの力のない声だ。話すのにも体力は使う。「これ食べてね。カオマンガイだよ」と買ってきたごはんを渡すと「器もスプーンもないよ」と言う。「ちゃんと入っているよ」と袋の中からプラスチックのレンゲを取り出して見せると安心したような表情をし、手を合わせて「ありがとうね」と言った。たくさん話すのは少しつらそうだった。バンコクには職業としての物乞いはたくさんいるけれど、浮浪者やホームレスは意外といない。こういう人たちは誰も手を差し伸べなかったらどうなってしまうのだろう。

 

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ときどき通る場所に体格の大きな犬ばかりがたくさんいる場所がある。みんな少しずつ似ているからきっと血が繋がっているのだと思う。中にはピットブルみたいな顔つきをしたのもいる。バーンゲーオに似たのもいる。どの犬もみんな人懐こい。こんなに大きな犬ばかりが10頭以上もいたら、怖い、危ないと、通報する人もいそうなものだが、どうなのだろう。そんなことを考えながら犬たちと一緒に座っていると、バイクに乗ったおじさんがやってきて、ビニール袋から豚の骨や肉を取り出して犬たちに配り始めた。みんなうれしそうに食べている。そのあとには若いカップルがやってきて、ごはんと肉を混ぜたものを何ヶ所かに分けて置いていった。この犬たちは意外と人気者みたいだ。

 

2017年1月16日(月)